ヨコオは、産業用小型カメラや4K/8K関連機器等に好適な『10Gpbs伝送対応小型光コネクタ』を開発、2018年1月からサンプル出荷を開始する。
18年の4K/8K本放送開始に向け、放送関連機器市場を中心に高精細かつ高速の画像伝送ニーズが高まる一方、産業用検査装置の市場においても、CMOSセンサ技術の進展により10Gbpsを超える高速画像伝送が求められるようになっているが、これまでの光伝送機器は主として基幹伝送用途向けに開発が進められてきたため、リモートカメラ等の小型化に対し、光トランシーバを含むコネクタ自体の小型化はほとんど進んでいなかった。
新製品は、独自技術の適用でダストケア不要の一般的な電気コネクタと同等の操作性を有しながら、12.5Gbps双方向、または25Gbps片方向の高速光伝送を消費電力300ミリW以下で実現。オペレーション費用も削減し、高いユーザビリティを提供する。
従来汎用品のコネクタ付光トランシーバ(SFP+)の10分の1の小型化(12.6×13.5×3.5ミリ)を達成しているため、マシンビジョン用小型カメラ等への搭載が可能。また、スクリューロックを備え、高い堅牢性を保持している。
さらに、光電気複合伝送対応のUSB2.0microB形状互換プラグを実現。ケーブルは電力伝送用の電線と光ファイバの細径複合ケーブル(Φ3ミリ、曲げフリー)を採用している。
同社では日本インダストリアルイメージング協会を通じ、マシンビジョン用光伝送メディアとしてグローバル標準とすべく規格標準化に向けた取り組みを進めるとともに、25Gbps超の高速伝送に対応できる製品開発も進める予定。