リンクス「画像処理ソフト」ディープラーニング搭載 手軽に良否判定可能

リンクス(横浜市青葉区)は、ディープラーニング機能をはじめとする最新機能を搭載した画像処理ソフトウエア「HALCON 17.12 Progress Edition(ハルコン プログレス エディション)」を、12月12日から発売した。「Progress Edition」は、最新の画像処理機能をより迅速に評価・導入したいというニーズに対応し、半年に一度、新機能が追加されるサブスクリプション方式となっている。

「HALCON」は、独・MVTec Software社が開発した画像処理ソフトウエアで、多機能性や高速性、精度、安定性等が評価され、世界中の顧客に幅広く利用されている。

新製品は、産業用画像処理に最適なディープラーニングネットワークを搭載。ユーザー自身の画像を追加して学習させることで、ネットワークの再トレーニングが可能で、画像の良否判定や欠陥種別分類などを、複雑な特徴量解析や抽出アルゴリズムを組まずに、容易に行うことができる。

また、反射率が極端に高い対象物の局所的な変形や傷を検出するために、デフレクトメトリ機能を搭載。複数の既知のパターンを対象物に投影することで、対象物の変形を計測することができ、自動車ボディの変形計測などで活用できる。

さらに、複数方向から計測した3次元点群データを結合し、滑らかで正確な3次元形状データを再構築する機能を提供。さまざまな手法(ステレオカメラ、ToF、光切断など)で計測された3次元データを簡単に、かつ高精度に融合できる。

そのほか、文字の自動読み取り機能やHDevEngine機能の改善、多くの関数のさらなる高速化など、開発効率を向上させるさまざまな機能が追加されている。

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