東レダウコーニングは、特殊潤滑剤「モリコート」について、発売から70周年を迎えた発表会を行った。
同製品は、1948年に二硫化モリブデンの潤滑剤としてはじまり、自動車や機械、精密機器などの駆動部や摺動部に長く使われてきた。日本では73年から発売され、76年には日本国内で開発・製造を行っている。
自動車業界では、マイナス40℃の低温からプラス80℃の高温環境下でも確実に作用する潤滑剤として高評価されている。エンジンやブレーキといった駆動部をはじめ、プラスチックやアルミなど多くの素材にも対応し、内外装などにも広がっている。今後は新製品として紫外線硬化タイプも開発し、ゴムやプラスチック部品などにも広げていきたいとしている。
また機械分野では、産業機械や建機、機械部品の摺動部に採用されてきたが、消音グリースなどの新製品を開発し、今後は風力発電などエネルギー関連、ロボットなど近年伸びている分野に広げていきたいとしている。