チノーは、ビニルハウスなどを利用して農作物を生産する施設栽培において、環境管理の指標として関心が高まっている飽差を測定するための「ハンディ飽差計 MH500」を2017年12月25日から発売した。価格は2万4800円、年間400台の販売を目指す。
新製品は、「きちんとはかる」高精度温湿度計HN-EHシリーズをベースに開発。飽差測定に特化したハンディ計器で、飽差値(g/立方メートル)をダイレクトに表示する。
指示部は上下2段の液晶デジタル表示になっており、上段には常に飽差を表示し、下段は温度と湿度から選択可能。測定の応答性が40秒以内と速く、操作も簡単なため、スピーディーに飽差や温度、湿度のチェックができる。
また、センサ部はユーザーによる交換が可能なため、長期耐用が可能な機器となっている。
飽差は空気の湿り気を示す指標で、植物生理学で普遍的な理想値が示されているため、相対湿度よりも作物の生育との相関を把握しやすく、管理すれば農作物の増収や品質の向上が見込まれる。