IoT導入など好材料も豊富
DCS(分散制御システム)や伝送器、流量計、温度計、バルブポジショナー、調節計、記録計などのPA計測制御機器の市場は、老朽化設備の更新や防災・減災、オリンピック・パラリンピック向けの官公需、半導体製造装置向け需要や省エネや環境対策、再生可能エネルギー向けの民需向け投資を背景に推移する。
日本電気計測器工業会(JEMIMA)によると、2016年度の受注額実績は前年比2.1%減の2290億円。上下水道向けが活発だった官公需、医薬品や合成繊維、半導体製造装置が良かった民需は前年プラスだったが、輸出が伸び悩んだ。
17年度以降の見通しは、17年度が2322億円。年平均成長率0.3%で推移し、21年度には2354億円と予測されている。官公需では上下水道、民需では半導体製造装置、食品業界へのIoT技術導入の本格化、省エネや環境対策、電力業界の再生可能エネルギー、保守点検等へのIoT導入などが見込まれている。