【各社トップが語る2018】富士電機「システム強化し事業拡大」

取締役 執行役員常務 パワエレシステム事業本部長 友高正嗣

当社は、富士電機の総合力を最大限に発揮すべく、「社会システム事業」、「産業インフラ事業」、「パワエレ機器事業」を統合・再編し、2017年4月に「パワエレシステム事業本部」を発足。パワー半導体をベースとした「強いコンポーネントの創出」、「強いコンポーネントでシステムを強化」、「システムで海外事業を拡大」を事業方針として掲げ、スタートをきった。

17年を振り返ると、ファクトリーオートメーション事業においては、主力製品であるインバータ・FAコンポーネント(サーボ・コントローラ・HMI)を中心に、国内・中国の市場が堅調に推移した。特に中国市場におけるFAコンポーネント事業は、生産拠点のフル稼働状態が続いており、増産に向けた設備投資を行った。また、変電システムやプロセスオートメーションといったプラント系事業も、国内の設備更新需要が堅調に推移し、例年以上の受注残を抱えている状況にある。

「強いコンポーネントの創出」、「強いコンポーネントでシステムを強化」へ、業界最高レベルの制御性能を実現した「モーションコントロールシステム」の新製品を投入し、従来のコンポーネント単体での商売に加え、コンポーネントを組み合せたシステム事業を拡大している。

また、新規分野として、規制強化に伴い大きな市場が期待される船舶向けSOxスクラバの受注獲得に取り組んでいる。差別化に向けたSiCパワー半導体搭載製品の開発も計画通りに進捗しており、鉄道車両用電機品などを製品化していく。

「システムで海外事業拡大」に向けては、コストダウンや顧客設備の早期立ち上げを実現すべく、12システムを選定し標準パッケージ化を進めていく。現在M&Aで取得したアジアのエンジニアリング会社との連携による標準パッケージ化を進めており、18年度には一定の成果を刈り取っていく。

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