代表取締役社長 牟田明康
2018年3月期の売り上げは、半導体(スマートフォン・有機EL・EV関係向け)や工作機械業界などの好況を受けて、制御機器の需要が堅調に伸長し、当社の売り上げも好調に推移している。米国向けPLC、及び新HMI、国内向けリモートI/O、サーボモータ用ロータリーエンコーダが売り上げに貢献した。
17年10月には、IoE対応のスマートコントローラSJ-ETHERの販売を開始した。中・小規模システムの「見える化」をサポートする機器として、とくに既存設備にアドオンして設備の情報を簡易処理し、必要な情報をネットワーク上に伝達するインターフェースとして役立つ。SCFにも展示し、多くのお客様から高評価を得られた。
18年度は、半導体業界をはじめとして多くの分野が引き続き堅調に推移すると見ており、19年10月の消費税増税に向け、設備投資も好調を維持すると見ている。当社は、大泉工場を既設設備のIoE化実験トライ場として取り組んできたが、今年はそのノウハウを活かしてIoEパッケージ化を提供していく。
IoE化の要の「センシングテクノロジー」についても、機械の突発停止予防に適したOnSinセンサのサポート体制を強化。ソリューションの構築を検討されているお客様に、SJ-ETHER、リモートI/O、OnSinセンサなどのIoE関連機器の提案を行い、一緒にシステム構築を進めていきたい。
18年1月15日に、EtherNet/IPとモーション機能対応版SJ-ETHERを、18年度上期にEtherCat対応のリモートI/Oをリリースする。
また、OnSinセンサの機能アップ版も投入する。
「既存設備のIoE化」「既設機械の突発停止ゼロ」を目指し、お客様と共に歩んでいく一年にしたい。