代表取締役社長 松尾昇光
2017年は、自動車部品材料向けの樹脂部門が好調だったが、東洋電機本体のエンジニアリング部門、変圧器部門の売り上げが減少した。17年度連結売上高は前期比7.2%増の90億6100万円、営業利益は同2.2%増の3億7000万円の増収増益を見込んでいる。
AI、IoTの広がりにより、海外の半導体市場、国内の物流市場が好調だったが、印刷関連市場はデジタル化の進行で市場が縮小している。こうした環境の中、当社ではエレベータ関連製品、空間光伝送装置、樹脂関連製品などが好調に推移したが、印刷制御装置、変圧器は伸び悩んだ。
その他、海外では半導体市場向け製品が伸びているが、中国・タイの国内向け製品は、現地ローカルメーカーとの競合により、販売環境が厳しかった。
今年はIoT市場の拡大により、制御・システム技術の需要増が見込まれ、アジア・ASEAN地域の景気は堅調に推移して、こちらも拡販が見込まれるので、当社にとっては追い風になると思う。
IoT市場向けの高速空間光伝送装置、無線モニタリングシステムや、トンネル変圧器などに注力、開発部門と営業部門が連携しながら、ターゲットとする市場に対し、積極的な営業活動を展開していく。
海外事業の強化としては、中国・タイでの現地向けエレベータセンサ、センサ以外の製品の拡販を図っていきたい。
今年のテーマとして、「国内での新たな市場、顧客への拡販」「アジア・ASEAN地域への売り上げ拡大を目指す」を掲げていく。
18年度の連結売上高は前期比9.4%増の99億1300万円、営業利益は同5.4%増の3億9000万円を目指していきたいと考えている。