【各社トップが語る2018】フエニックス・コンタクト「新たな付加価値を提供」

代表取締役社長 青木良行

2017年12月期の日本の売り上げは、前年より大幅に伸長し、過去最高を更新した。コアであったインバータ、サーボモータ向けの端子台販売が急伸したほか、スイッチングハブ、電源などが既存や新規分野の顧客に広がっている。とくに、従来から重視してきた新顧客に向けた売り上げが増えている。

グループ全体でも売り上げが初めて20億ユーロを突破している。ドイツ、ドイツを除く欧州、欧州を除く海外の比率が3分の1ずつであるが、このところ海外の売り上げが伸び、日本はグループ5番目の売り上げに躍進している。独本社は23年には創業100周年を迎えることから、ネットワーク系の機器を拡充して次の世代につなぐための製品分野の拡大やM&Aなどを進めている。

日本法人も昨年30周年を迎え、このうちの10年間経営を任されてきた。競合他社と差別化しながら、当社の価値を創りだすことにこれまで取り組んでおり、今後も継続する。

18年の売り上げは、先行き不透明な部分はあるが、昨年の売り上げを超えることを目標としている。

今年は未開拓の顧客にどうやって拡販をしていくかに重点を置いて取り組む。その一環としてIoTソリューションとしての製品力を高めるため、1月より新たにIMA統括本部(Industrial Management Automation)を発足させた。端子台、ケーブル、電源などから総合的に提供できるよう、体制を強化していく。また付加価値を高めた販売体制も推進してゆく。

さらに、特約店の皆様との関係強化が重要と考えており、社内体制を変更し、さらに活動しやすい組織を実現する。

今春には2カ所営業拠点開設を予定しており、地域のお客様に対しさらに密なサポートを可能としていく。

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