代表取締役 太田階子
2017年は、P＋Fグループ全体としては16年後半より継続的に上り調子で、全世界売上高6億3000万ユーロ、前年比13.5％増となった。日本の売り上げは同16％増で、4年連続で過去最高業績を更新できた。とくにFA部門が27％増と好調で大幅に伸長。防爆製品も年後半に追い上げ約6％増となった。
FA部門は、マテハン業界の物流システム機器や印刷・包装機械等へのOEM製品を主軸としてきたが、インダストリー4.0の勢いを背景に、ドイツ本社が次々とIoT推進を担うIO-Linkセンサ／マスタ、RFID等の新製品を投入している。
2次元コードテープを使用したAGV用のビジョンセンサ「PGV」が好評で、さらに棚の柱に連続的に開けられた穴を検知して位置決めを可能にする「PHV」も自動倉庫等のアプリケーションで注目されている。ドイツ発祥のIO-Linkは今後の躍進が大いに期待できるキーテクノロジーで、超音波、光電、レーザセンサ等に導入されており、IO-Linkセンサでも従来のシリアル通信も使用できることから、一層の市場拡大を見込む。
PA分野でも、防爆機器メーカーのecom社の買収によりタブレット、スマートフォン等の製品レンジが大幅に拡大。出張防爆セミナーも大好評で精力的に開催することができた。18年は造船業界にも注力し、4月に開催される「Sea Japan」に出展する。耐環境性に優れた堅牢な位置決めセンサが充実してきているため、港湾設備のクレーンや建設機械等の業界に積極的にPRしていくほか、セーフティ仕様のビジョンセンサにも期待している。
また、今後発売予定の自己診断機能搭載のサージバリアにも注力していく。
本年も顧客満足（CS）度の高い技術、情報、サービスを提供していきたい。
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