代表取締役社長 志賀彰
2017年12月期の売り上げは前年度比約10%増やすことができた。半導体製造装置関連、工作機械、自動車の充電インフラ関連向けを中心に売り上げが伸長したことで、PV(太陽光発電)に依存しない取り組みを強めてきた成果が表れてきたといえる。
産業機器市場のグローバル化が進む中で、最近は従来、当社が販売総代理店として扱ってきたストーブリ エレクトリカルコネクタ社(マルチコンタクト社)やオヒナー社などの海外メーカーが日本法人を設立して活動を始めるところが増えてきている。こうした流れは今後も強まることが予想されるが、当社としてこうした動きの中で、国内販売代理店としてこれらの日本法人と連携しながら、市場開拓とサポートサービス体制で存在をアピールした活動を継続していく。
同時に、まだ日本市場に紹介されていない商品などを探しながら拡販に取り組んでいきたいと考えている。そのひとつとして、17年から独・アイコテック社の「ケーブル取り出しシステム」の販売を開始した。コネクタ付き標準的なケーブルを制御キャビネットや制御盤などで、迅速な経路を確保しながら取り出せるケーブルエントリプレートで、ケーブルグランドが不要なため省スペース・高密度配線が可能になり、保護構造も最大IP68を実現できる。また、EMCシールド用としても大きな接触面積を確保できという特徴もある。
18年も昨年同様、広域の展示会出展と、お客さんへ訪問するミニ展示会を2台のデモカーも活用して取り組んでいきたい。とくに、今年は2年ぶりに日本国際工作機械展が開かれるほか、自動車関連や2次電池関連など、昨年同じような回数の展示会に出展していく予定である。
こうした取り組みで、今期は売り上げを約10%伸ばしたい。