ジャパン・カントリーマネージャー 永井信彦
2017年12月期の売り上げは前年度比約40%伸ばすことができた。製品の3本柱であるブレーカ、ヒューズ、UPS(無停電電源装置)のうち、ブレーカが好評で15~20%増になった。工作機械や半導体製造装置などが好調な景気に加え、為替も乱高下しない安定して推移したこともあり、輸出を中心に伸長した。これまでの営業への取り組み方針が理解されたことも大きい。
また、UPS(無停電電源)も70%増と大きく伸びた。従来からの外資系データーセンターの大型UPSは当社の製品がデファクトとなって採用されていることが要因である。17年末頃からは、国内のデーターセンターからの受注も入ってきており、18年の売り上げにつながってくることが見込まれる。
18年12月期の売り上げは、17年がUPSの売り上げが良すぎた面も加味して、10%増ぐらいを見込んでいる。ブレーカは、引き続き安定して売り上げになってくることを見込んでいる。とくに、インド、中国、米国市場でのパワーコンディショナー向けに納めている分の販売に期待している。UPSも4つぐらいのプロジェクトが計画されていることから売り上げに貢献しそうだ。
新製品として、次世代の制御盤配線システム「SmartWire-DT」を発売した。PLCと制御機器との1対1配線や、PLC I/Oインタフェースを不要とし、1本のフラットケーブルで全ての制御機器をデイジーチェーン接続、直接PLCに収容することで、配線時間やコストの大幅な削減を可能にしている。配線ミスの低減にもつながり、運用後のレイアウト変更や機器拡張にも柔軟に対応できる。
小型UPS、ラック用PDU(電源タップ)も販売を予定しており、UPS、ラックと合わせたソリューションとして提供していきたい。