代表取締役社長 中村道一
2018年3月期の売り上げは、前年度比20%アップとなりそうだ。昨年4月から受注、売り上げともに順調に推移している。電気自動車(EV)に絡む電池関係や自動車生産向けが好調で、さらには、搬送系、部品供給、パレタイジング系といった、装置間のモノの流れをスムーズにし、スループットをあげる用途に使われる商品の売り上げが伸びている。
また、制御状態の環境変化を簡単に遠隔通知することができる「れんら君」も、工場以外の病院、農業、水族館といった、いままで取引のなかった業界でも採用が進んでいる。設備の更新や大きな改造を必要とせず、後付で簡単に設置できるため、簡易的なIoT化ツールとして受け入れられている。
海外展開では、8年前から投資してきた中国・広州の子会社による自動化提案が軌道に乗ってきている。現地で図面を書き、現地でモノを作ってもらうという体制も整い、中国での人件費上昇に伴う自動化投資意欲の高まりに対応している。今後は上海やASEANにも拡充していき、全社売上における海外売上比率を30%程度まで引き上げることを目標に、取り組みを強化していく。
17年4月からスタートした3カ年経営計画の1年目は、スローガンに「熟慮断行」を掲げたが、2年目である18年度は「感謝、そして挑戦」をスローガンとして取り組む。18年度は売り上げを更に20%近くまで伸ばしたい。今年は、上市に向けた新製品の開発、海外市場の開拓促進、収益性の向上を重点にして取り組む。また、工場敷地内に本社棟を新築して一カ所に集約する。
18年度は当社創業50周年という大きな区切りの年にあたる。次の100周年に向けた強い礎を築くべく、ベンチャー精神を大事にした開発型企業として常に新しいものを創造していきたい。