代表取締役社長 星野泰宏
2017年は30%強増と順調だ。高精度なアプリケーションに対応したいというお客様向けに多関節ロボットが伸びている。特にシミュレーションソフトやオフラインティーチングソフトを販売しているソフトウェアベンダーが、ソフトウェア上でパスを作った時、それを忠実に再現できる高精度なロボットとして当社のロボットを勧めてくれている。今後、ロボット導入やライン構築でシミュレーションソフトは重要なツールとなる。これからに期待したい。
人協調型ロボットLBR iiwaは順調だ。自動車や航空宇宙業界はもちろん、非製造業まで幅広い問い合わせが来ている。アプリケーションテストはいつも予約で満杯になってしまっているので、今年は全国のSIでテストの受け入れができる体制を強化する予定だ。
いま日本のロボット市場は、新しい分野での新規導入が活発だ。18年も追い風は続くが、実際の導入時期は19年から20年以降と見ている。18年は準備の年になるだろう。
18年も引き続き日本市場に最新テクノロジーを投入し、チャレンジし続けていく。注力分野としては3つ。アプリケーションごとに完成したソリューションの「KUKA ready2シリーズ」の販売を強化する。すでに10種類以上あり、日本独自のソリューションも出していきたい。LBR iiwaと、アーム付き自立可動式ロボットのKMR iiwaは、人協調型であると同時に、すべての軸に力覚センサを搭載し、組み立てや加工など複雑な作業も可能だ。優れた知能と感覚を使って生産に付加価値をつけたいというお客様に向けて提案していく。
IoTソリューションとしてKUKA Connectの提案も始める。パイロットカスタマーを見つけ、ロボットの稼働監視から工場全体の見える化と制御の最適化まで少しずつ進めていきたい。