代表取締役社長 丹羽一郎
太陽光発電(PV)市場の需要が激減してきているが、当社はこれまでPVにウェイトを掛けすぎないようにコントロールしてきたため、PV減少に伴う業績へのダメージは比較的少なくて助かっている。しかし、その反動もあり、電力・配電制御システム業界での価格競争が激しくなってきている。このため、2018年3月期の売り上げは前年度比横ばいか、微減になる見込み。
今後はこれまで以上に電気設備リニューアル案件を中心に取り組むことで業績改善を目指していく。リニューアル案件は新規設備と違い、小規模案件が多いが、そういった現場でこそ市場の変化をより感じ取ることができる。お客様の立場に立って、ニーズや変化に応えていくことで、当社の原点である「創造的変化」につながっていく。そのために、18年は製品・設備・人、すべてを強化する。
これまでも、施工性にこだわった製品開発を積極的に進め、カタログ品やイージーオーダー品、カスタム品など、幅広い製品群で提案を行ってきた。また、生産の自動化・機械化に向けた設備投資も継続しながら生産効率を高めることに取り組んでいる。
これからは、お客様のニーズに対してさらに創造的に対応できる社員の育成や、地域に密着している電気工事業者とのパートナーシップを強化しながら、業績向上だけでなく企業力の地肩もしっかり鍛えていきたいと考えている。
中・長期的には、EVの浸透、再生可能エネルギーの進化、無線給電の実現、などといった新しい技術や市場の変化が今後も続いていくことが予想される。そういった技術革新や市場変化に対する対応力を発揮できる力を有しているのが当社の強みであり、これからもこの姿勢を堅持していく覚悟である。