村田製作所は、IEC 60384-14 X1/Y1クラス認定セラミックコンデンサであるDE1シリーズにおいて、新たにX1クラスで定格電圧AC760Vの認定を取得した「Type RB」を開発し、2017年12月から生産を開始した。
X1クラスのセラミックコンデンサは、通常1次電源の相間に使用。新製品は、定格AC760Vという高定格電圧の認定を取得したことにより、産業用途の三相交流電源や三相モータ駆動用インバータなど、さらに高い定格電圧が求められるアプリケーションでの相間接続用コンデンサとしても利用できる。
また、Y1クラスのコンデンサとして交流電源ラインとグランド間の接続に使用することも可能。さらに、セラミックコンデンサの特徴である小型サイズを生かして機器の小型化に貢献できるほか、使用温度範囲が40~125℃と高耐熱であることから、ノイズ発生源のより近傍にコンデンサを配置でき、機器のノイズ低減にも貢献する。
「IEC 60384-14」は漏電による火災や感電などを防止する観点から、商用電源に接続されるコンデンサの耐電圧性や難燃性などの安全性能について定める国際規格で、「X1/Y1」は同規格において、絶縁の種類によって分類されるコンデンサのサブクラスのひとつ。サブクラスX1/Y1のコンデンサはもっとも要求性能が高い。