代表取締役会長 天野眞也
2017年は弊社スマートファクトリー事業にとって、大きな転換を果たした年となった。多くの経験豊富な社員を増員し、技術部の陣容を強化した。従来はメーカー品を提案・販売する商社機能が中心であったが、スモールスタートを実現するスマートファクトリーツールとして、自社「Smart Factory Conductor(SFC)」ブランドを立ち上げることができた。現在は「予知保全パッケージ」「稼働監視パッケージ」や旧型設備の稼働信号を改造無しで取得するセンサ「ICSシリーズ」から構成され、順次ラインアップを拡大させていく。
他にも経済産業省の「異分野連携新事業分野開拓計画」にも新しい取り組みが認定され、システムコントロールフェア2017への自社出展、国際ロボット展2017へのパートナー企業との共同出展など新しい取り組みも行い、市場にも高い評価をいただくことができた。
18年は業容拡大に伴い事務所の移転も計画しており、大きな成長を期待している。新しい取り組みとして、日本初のスマートファクトリー展示場「Smart Factory Conductor LABO(スマートファクトリーコンダクターラボ)」を春に開設、「スマートファクトリー化がしたい」という顧客にそのまま応えられる体制を整える。
また、デジタルツイン技術の恩恵を生産現場で活用できる様に、「稼働監視パッケージ」によって取得した生産現場の実データを、生産シミュレータのデータとして活用し最適解を導き出す取り組みや、各種スクールの開設も検討している。
今後は製造業でもデータが企業の競争力の源泉となるため、製造業に最適化したクラウドサービスの展開も進めていく。ASEANをはじめとしたグローバル市場に向けて自社ブランドSFCを通じ「日本品質の生産技術」を積極的に発信していきたい。