エレクトロニクス、自動車、ロボット、ウェアラブル、製造等、最新テクノロジーが集まる専門展5展(「スマート工場 EXPO」「ネプコン ジャパン」「ロボデックス」「ウェアラブル EXPO」「オートモーティブ ワールド」)が、1月17日~19日までの3日間、東京ビッグサイトで同時開催される。開場時間は午前10時~午後6時(19日は午後5時)で、入場料は5000円(招待券持参者は無料)。主催はリード エグジビションジャパン。
最新テクノロジーが大集結 2600社出展
製造業関連の大型展示会としては新年第1弾となる同イベントには、関連16展で計2600社が出展。海外からも33カ国約300社が出展する過去最大規模での開催となっており、12万7000人の来場が見込まれる。
今回の注目は、近年、劇的に進歩しているAI(人工知能)。ロボットへの活用をはじめ、工場の生産工程における異常検知、AIを駆使して実現できる自動運転など、エレクトロニクス、自動車、工場ライン向けのAIを搭載・活用した製品、ソリューションが多数披露される。
■第2回スマート工場 EXPO 製造IoTの革新展
「第2回スマート工場 EXPO」(西4ホール)は、スマート工場を実現するためのIoTソリューション、FA/ロボット、AIなどの最新技術・ソリューションが一堂に会する「製造業IoT」の専門展で、190社が出展。
近年、工場内のあらゆる機器や設備、あるいは複数の工場を通信で常時つなげてIoT化し、生産の見える化・効率化を促進する「スマート工場」の概念が広まっている。世界中で広がるこの考えは、日本の製造業においても注目されており、今後急速な市場の拡大が見込まれている。
同展では世界の先端動向を発信するとともに、スマート工場化に必要な最新の設備・ソリューションの導入を行える場を提供することで、生産革新に取り組む日本の製造業の競争力強化に貢献する。
併催のセミナーでは、業界トップ35人の講演を予定。17日の基調講演では、「グローバルカンパニーが展開する『全てがつながる ものづくり』」をテーマに、ボッシュ満岡隆一取締役専務執行役員・製造総括、日立製作所満岡隆一執行役専務・サービス&プラットフォームビジネスユニットCEOがそれぞれ講演を行う。
また、18日の特別講演では、海外の先進的スマートファクトリー事例として、インフィニオンテクノロジーズ アジアパシフィック シンガポールサイトLaurent Filipozzi副社長が登壇。シンガポール工場を同社の世界中の工場ネットワーク内における「テストエンジニアリングと運用の卓越した研究拠点」として運営している同氏が、同工場を迅速で俊敏なスマートファクトリー(インダストリー4.0)に変革した道のりを紹介する。
そのほか、19日はシュナイダーエレクトリックおよび東洋ビジネスエンジニアリングによる専門セッション「古い設備のIoT化をどのように実現するか?」が行われる。
■第47回ネプコン ジャパン2018 モノ作り革新で講演
「第47回ネプコン ジャパン2018」(東1~3ホール)は、エレクトロニクス製造・実装・検査に関する日本最大の専門展で、「第47回インターネプコン ジャパン~エレクトロニクス 製造・実装技術展~」「第35回エレクトロテスト ジャパン」「第19回半導体・センサ パッケージング技術展」「第19回電子部品・材料EXPO」「第19回プリント配線板EXPO」「第8回微細加工EXPO」「第10回LED・半導体レーザー技術展~L-tech~」の7展で構成。910社が出展する。
セミナーは注目トピックをラインアップ。17日の基調講演では、中国・ハイアールグループ、韓国・サムスン電子、日本・富士通アドバンストテクノロジの役員が「モノ作り革新」をテーマに講演。日中韓のリーディング企業が自社のイノベーション実践例を披露する。
また、18日はソフトバンク、KDDI、NTTドコモの主要キャリア3社がIoT新時代における自社の戦略を、19日は躍進する世界半導体市場で注目されるインテルなど海外企業3社が、次世代の半導体ビジネスを語る特別講演が行われる。
■第2回ロボデックス ドローンゾーン新設
「第2回ロボデックス」(西1ホール)は、産業用ロボット・サービスロボット・ドローンをはじめ、ロボット・ドローンの開発技術、IT、AIまでロボット社会の実現を促進するあらゆる技術が集結したロボット総合展で、200社が出展する。
注目は新設の「ドローンゾーン」。また、各社の産業用ロボットはもちろん、進化したサービスロボット、パワードスーツのデモ展示も必見となっている。
セミナーでは、安川電機津田純嗣代表取締役会長、三菱電機藤田正弘常務執行役・開発本部長、KUKAロボティクスジャパン星野泰宏代表取締役社長、ユニバーサルロボット山根剛ゼネラルマネージャーなど業界トップ60人が登壇。ロボット産業の現状や、リーディングカンパニーが語る業界の展望、産業・サービスロボットの最新活用事例、協働ロボットの最新動向や盛り上がる中国マーケットガイドなど必聴の講演が多数用意されている。また、会期中は「産学連携ロボットフォーラム」も行われる。
■第4回ウェアラブル EXPO 装着体験デモ展示も
「第4回ウェアラブル EXPO」(西3ホール)は、最新のウェアラブル端末から、活用ソリューション、AR/VR技術、最新ウェアラブルデバイス開発のための部品・材料まで、ウェアラブルに関する全てが揃う世界最大の専門展で、200社が出展する。
人が身につけるウェアラブルだからこそ、より「安全」「小型」「軽量」「高機能」であることが求められる。同展では繊維・センサ・電池・高機能素材などウェアラブルを支える最新テクノロジーが数多く披露されるほか、実際に装着して体験できるデモ展示も多数予定されている。
セミナーは、AIとウェアラブルの融合、点検・製造・医療現場での活用事例やヒアラブルデバイスの最新動向など、ここでしか聞けない注目テーマを網羅したプログラムが用意されている。
■第10回オートモーティブ ワールド2018 世界最大のクルマ展
「第10回オートモーティブ ワールド2018」(東4~8ホール)は、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における重要なテーマの最新技術を網羅した世界最大のクルマの先端技術展で、「第10回[国際]カーエレクトロニクス技術展~カーエレJAPAN~」「第9回EV・HEV駆動システム技術展~EV JAPAN~」「第8回クルマの軽量化技術展」「第6回コネクティッド・カーEXPO」「第4回自動車部品&加工EXPO~カーメカ JAPAN~」「第1回自動運転EXPO」の6展で構成され、1100社が出展する。
今回が初開催となる自動運転に特化した専門展「自動運転EXPO」は、センサ/LiDAR、ADAS技術、ダイナミックマップ、半導体・AIなど、自動運転を実現するために必要な技術・製品を出展する。
セミナーでは、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、SUBARU、三菱などの主要自動車メーカーをはじめとする業界トップ120人が連日登壇し、自動運転、AI、電動化、FCV、コネクティッド・カー、軽量化、話題のクルマの開発秘話まで、注目のテーマについて講演する。