【日本国内】
▼SUBARU
航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県)の南工場内に、「新多用途ヘリコプター(陸上自衛隊UH-X)および民間機412EPI発展型機」用の整備工場を竣工した。
同カンパニーでは、多用途ヘリコプターUH-1Jを始めとする陸・海・空自衛隊向けの航空機や、海上保安庁、消防、警察、地方自治体向けヘリコプターなど、年間約100機の定期整備や修理改造を実施。今回新たな整備工場(建築面積約3700平方メートル)を建設したことにより、約3割増の年間130機の整備体制を目指す。
▼ブルドックソース
館林⼯場(群⾺県)に新たな⽣産設備を導⼊し、2⽉から本格稼働する。
新⽣産設備は、個⾷化の時代に合わせた⼩容量製品やドレッシング製品などにも対応する⽣産ラインで、春夏商品として上市される新ブランド「&Bull-Dog(アンドブルドック)」の新商品、イカリソースの新商品も⽣産し、ソース事業の拡充と事業領域の拡⼤を⽬指す。
投資後の⽣産床⾯積は1万3600平方メートル(33%増)、⽣産能⼒は年間)2.0万キロリットル(40%増)、投資額は約28億円。
▼明治
伸長するチョコレート市場のより一層の活性化と、需要に応じた安定的な商品供給を図るべく、坂戸工場(埼玉県)に製造棟を新設。加えて、大阪工場(大阪府高槻市)にチョコレートの生産ライン増設を行い、生産能力の増強を図る。
近年、チョコレート市場は伸長を続けており、現在5000億円を超える市場規模となり、今後も成長が見込まれる。
坂戸工場は投資額約210億円、20年1月から順次稼働予定。大阪工場は投資額約60億円、9月から順次稼働予定。
【海外】
▼エーザイ
中国子会社である衛材薬業が、新蘇州工場において、固体剤生産棟と管理棟を竣工した。
同社における中国事業は日本・米国に次ぐ規模を有する中核事業で、製品のさらなる安定供給体制の強化および生産効率の向上を企図し、現蘇州工場(固体剤生産工場)の5倍以上の敷地面積を擁する新たな工場用地で整備を進めている。
今回、新たに竣工した固体剤生産棟は現工場の約2倍の生産能力を有し、中国国内向けの製剤、包装を行う。同生産棟の本格稼働後、現工場は閉鎖する。
固体剤生産棟の延床面積は2万240平方メートル、生産能力は年間製剤約30億錠・包装約50億錠。稼働開始は18年度下期の予定。
▼NECグループ
NECプラットフォームズは、生産関連会社NECプラットフォームズタイの新工場を建設し、操業を開始した。
同社はPBX、ネットワーク製品、映像デバイス製品を主に生産しているが、高度な車載機器の需要増加を見込み、ECUやデジタルタコグラフ等の車載製品の生産体制を増強、さらにグローバル競争力のある高付加価値製品の生産にも注力していく。
また、「魅せる工場」をコンセプトに、新たに設置したショールームでは自社工場での生産品をはじめ、NECグループのさまざまな製品・ソリューションを展示し、生産現場では工場IoTやAIを活用した生産性改善、品質向上施策を紹介する。
生産フロアは2万4972平方メートル、延床面積は2万9305平方メートル。
▼GSユアサ
17年10月に設立した子会社GSユアサ ハンガリーに、リチウムイオンバッテリー工場を新設する。
新工場では、日本で製造(リチウムエナジー ジャパンに委託予定)したリチウムイオン電池(セル)を組み立て、今後欧州において需要拡大が見込まれる自動車始動用のリチウムイオンバッテリーを製造。また、将来的には同工場でのリチウムイオン電池の製造も検討する。
敷地面積は14万平方メートル、初期生産能力は年間バッテリー50万個。
▼トヨタ自動車&マツダ
両社折半出資で約16億米ドルを投資する計画で、米アラバマ州に合弁新工場を建設する。
新工場の生産能力は年間30万台を予定。マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタの「カローラ」を15万台ずつ生産する。
稼働開始は21年、雇用人数は約4000人を予定。
▼パンチ工業
連結子会社で金型用部品の製造、販売を行っている中国・盤起工業において、大連工場の増設工事が完了した。
同社グループは世界最大である中国の金型用部品市場においてトップポジションにあり、今回の増設では、戦略製品のライン新設、研究開発スペースの拡張、将来のさらなる設備増強に向けたスペースの確保を行う。
増床面積は5619平方メートル、投資額は約4億円、稼働開始は5月の予定。
▼マツダ
タイのパワートレイン生産拠点「マツダパワートレインマニュファクチャリング」(MPMT)のエンジン機械加工工場が開所した。
同社は、タイにおける車両・エンジン・トランスミッションの一貫した現地生産体制のさらなる拡充を図るべく、新たに221億円を投じて、エンジン機械加工工場の新設とエンジン組立工場における生産ラインの能力増強などを実施。MPMTにおけるエンジンの年間生産能力を3万基から10万基に拡大する。
また、今後、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G2.0」の量産を開始するとともに、同エンジンを従来の出荷先であるタイに加え、マレーシアとベトナムにあるマツダ車生産拠点に輸出する計画。