シュロニガージャパン(東京都稲城市)は、大口径電線ケーブルの被覆材をレーザーで切除(ストリップ)する電線加工装置「Mercury-5(マーキュリー5)」を開発し、1月17日から国内販売を開始した。価格は448万円、初年度の国内販売目標は10台を見込む。
新製品は、被覆材の樹脂やガラスを切断する一方で、コア電線の銅やアルミニウムには何の影響も与えない特性を有する炭酸ガスレーザーを使用。加工時に内部のコア電線に傷をつける心配がないうえ、複雑な形状をした電線ケーブルの加工も可能で、外径20ミリメートルまでの大口径電線ケーブルに対応し、ケーブル両端のストリップ加工とスリット加工を最長200ミリメートルで施すことができる。
ソフト・ハードともに操作性が単純化されているため取り扱いが容易で、加工プログラムは99件まで本体メモリに保存可能。これにより、①個々の加工プログラムを本体カラータッチスクリーンから読み出す②装置に電線ケーブルを挿入する③加工開始ボタンを押す、といった簡単な操作でストリップ加工を実現する。