ラティス・テクノロジー(東京都文京区)は、製造設備の機構を検証するパッケージ「XVL Kinematics Suite」と、製造設備の制御ソフトを仮想検証するパッケージ「XVL Vmech Simulator」の最新版を1月18日から本格的にリリースした。価格は「XVL Kinematics Suite」は220万円、「XVL Vmech Simulator」は400万円。
開発や保全業務のITによる効率改善が急速に進んでいるが、設備の一部を新しく置き換えて効率化を図ろうにも、デジタルデータが取得できない古い設備が存在するために事前のデジタル検証ができず、効果が不明確な状態で立ち上げたり、立ち上げ後にトラブルが噴出したりするなど課題は少なくない。
同社ではこれらの課題に対し、事前のデジタル検証を可能にする両パッケージを提供。今回の最新版では、デジタルデータの存在しない既存設備と、3Dで設計された新設備の両方をデジタルで表現し、PLC上の制御ソフトで稼働させながら仮想検証することを世界で初めて実現。既存設備は3Dスキャナで点群としてデータ化し、表示と動的干渉、計測、機構定義、PLCによる動作制御を可能にしている。
既存設備と新設備を統合したデジタル検証が可能になることで、設備開発プロセスのフロントローディングを促進し、製造設備の上流工程での品質造り込みを実現。競争力の高い工場の垂直立ち上げを加速する。