ファナック、日立製作所、Preferred Networks(PFN)の3社は、産業・社会インフラ分野のエッジデバイスにAI技術を活用したインテリジェント・エッジ・システムの開発を目指し、4月2日付で合弁会社「Intelligent Edge System」(山梨県南都留郡)を設立する。3月31日付で日立製作所の執行役副社長を退任し、4月1日付でファナックの副社長執行役員に就任する齊藤裕氏が新会社の社長を兼任する。
インテリジェント・エッジ・システムは、クラウドと工作機械、産業機械、ロボットなどのエッジデバイスとの中間層においてAIを活用し、定時性をもったリアルタイム制御を実現するシステム。
さまざまな分野においてAI技術を活用したイノベーションが急速に進展しているなか、3社は世界に先駆けた産業・社会インフラ分野における同システムの共同開発とそれに向けた合弁会社の設立に合意。新会社は、ファナックの工作機械・ロボットに関する技術・ノウハウ、日立製作所の製造現場における制御技術をはじめとしたOTおよびITの知見、そしてPFNのディープラーニング技術や分散コンピューティング技術を融合させ、同システムの開発を目指す。
合弁会社設立後、事業性検証および事業計画の策定を行い、その後、実際のシステム開発や適用分野の拡大を図る計画で、3社は、新会社での取り組みを通じ、同システムなどの次世代制御システムの開発を進めることで、Society5.0の実現に向けた協創を進めていく。