日本電気制御機器工業会(NECA)の模倣品対策研究会では、中国のEC(電子商取引)サイト「アリババ」内に掲載されている製品のうち、NECA会員、10社の模倣疑義製品を発見した。このうち、IDECは模倣品を販売している実店舗を突き止め、中国当局に模倣品摘発の申し立てを行った。
中国当局は、実店舗と倉庫からIDECのブランドを不正に使用した模倣製品として、リレー90個、リレー用ソケット150個を押収するとともに、さらなる調査を進めている。また、中国の知的財産関連新聞(中国知識産権報電子版2018年2月5日付)にもこの件の記事広告が掲載され、中国国内への注意喚起もされた。
NECA模倣品対策研究会では、2004年から模倣品の出現するプロセスの解明など模倣品対策に取り組んでおり、中国国内の店頭での注意・摘発活動を行ってきている。
17年度から中国のECサイトにおける模倣品の調査を実施。今回、真正品を模倣したと思われる疑義品を発見した。
同研究会では、制御機器の模倣品を使用した場合、重大な欠陥や不具合が生じる恐れなど、安全面を含む各種リスクがあるとして、制御機器の真正品利用を推奨している。
13年からは毎年「NECA制御機器の模倣品対策セミナー」を開催するとともに、「模倣品対策ガイドライン」を発行し、工業会として制御機器の模倣品対策活動に取り組んでいる。