横河電機は、プラントにおいて人の介在が必要な作業を電子的に記録・管理する統合プラント運転管理パッケージ「Operations Management(オペレーションズマネジメント)」を開発、2月14日から発売した。価格はソフトウエアライセンス費500万円~。販売目標は2018年度20件、20年度50件。
新製品は、同社が提供してきたプラント運転業務を電子化し管理、共有できるソフトウエアパッケージの運転記録や作業指示、引継ぎ簿作成支援の機能を継承。加えて、ヒヤリハットなどの事象の発生時における記録から処置、検証までの業務フローを一元管理するインシデント管理機能、プラント設備や運転プロセスに変更の必要が生じた際にリスクアセスメントを実施し、変更内容を関係者に周知、運転条件を変更するまでの業務フローを一元管理する変更管理機能、および現場作業許可を取得する業務フローの電子化機能を搭載することで、中央制御室の運転員の作業効率を向上する。
操作画面は顧客へのヒアリングをもとにユーザインターフェースの専門デザイナーとともに開発。一目で運転作業の状態がわかり、必要な情報にすぐたどり着けるなど直感的な操作が可能で、また、従来作業指示などで使用していたExcel形式のチェックリストを容易にデータベースに統合することができる。
さらに、製造現場でも作業指示・許可・履歴を閲覧したいという要望に合わせ、タブレットなどのモバイル端末に対応した製品を6月に発売する予定で、必要な情報を製造現場で迅速かつ容易に閲覧できるようにすることで、作業の効率化、作業漏れの防止に貢献する。