電通国際情報サービス(ISID)は、関連会社である米・プレディクトロニクスが保有する産業用ロボットの故障予知分析アルゴリズムをマイクロサービス化し、GEのIoTプラットフォーム「Predix」開発者向けサイトで5月中旬まで無償公開する。GEグループ以外の企業による「Predix」上で稼働する分析サービス公開は世界初。
今回公開したのは、産業用ロボットから取得される稼働データ(電流値、回転角速度または角度)を入力情報として算出したロボットの健康状態(=健康値)を分析するマイクロサービス。
健康状態とは、あらかじめ設定した正常値と実際の稼働データとの乖離幅がどの程度かを導き、故障の可能性を独自のアルゴリズムで数値化した指標で、一般に広く使われている稼働データを入力情報に用いるため、ユーザーはすでに保有している稼働監視の仕組みを使って、高精度な故障予知アルゴリズムを組み込んだ分析システムを構築することができる。
取り扱いメーカーは不問で、産業用ロボットは6軸まで対応可能。
ISIDは、製品・設備の故障の可能性や残寿命期間を高精度に予測する故障予知領域で世界有数の技術を有するプレディクトロニクスと2013年に資本・業務提携し、コンサルティングサービスを中心に事業を展開。17年12月に、さらなる事業強化に向けて同社を関連会社化した。