シーメンスとキヤノンは、工場における生産現場の自動化の分野において協業を開始した。生産現場のデジタル化と自動化に強みを持つシーメンスの幅広い製品群とキヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、FAを支援するさまざまなシステムソリューションを提供していく。
協業の第1弾として、シーメンスの産業用PC「SIMATIC IPC」にキヤノンの異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」および画像処理ソフトウエア「Vision Edition」を搭載した生産設備への組み込みが可能なシステムソリューションを3月から発売。数値データによる収集と分析が主流の生産現場において、映像データと数値データを組み合わせることで分析可能な範囲を広げ、生産現場の「見える化」を実現する。
また、今後キヤノンは、シーメンスの「SIMATIC PLC(プログラマブルロジックコントローラ)」および「SIMATIC WinCC SCADA(監視制御システム)」と生産現場の映像データを連携させることにより、さらに広範囲の映像データの活用を可能にするシステムを商品化する予定。