三菱電機が受配電システム製作所(香川県丸亀市)内に建設していた「真空バルブ・遮断器工場」が竣工した。2025年までに国内トップシェアを持つ真空バルブ単品と遮断器の売上高で120億円以上を目指す。
建築面積1万2935平方メートル、延床面積1万4194平方メートルの鉄骨S造2階建。敷地内に分散していた真空バルブ生産工場と遮断器組立工場を集約し、一部に自動組立試験装置を導入。部品製造から組み立て・出荷まで一貫した製造ラインの構築により生産性を向上する。
また、直流配電技術に加え、最新のスマートグリッド関連技術や蓄電池最適制御技術などによって「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を実現するスマート中低圧直流配電ネットワークシステム「D-SMiree」を、同社の工場で初めて採用。最新の省エネ機器を導入し、エネルギーロスの見える化で消費エネルギーを削減するなど、地球環境に配慮した設備となっている。
さらに、同社の「e-F@ctoryコンセプト」の導入により、受注から組み立て・出荷までの生産情報を一元化。生産性・品質の改善サイクルを高速化し、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。