キヤノン ソフトウエア・産業用カメラ3月から発売 工場の自動化提案

キヤノンは、工場の生産現場における自動化に貢献する、異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」および画像処理ソフトウエア「Vision Edition」の2種類の製造現場向けソフトウエアと、産業用カメラ「N10-W02」を3月上旬から順次発売する。

新製品のソフトウエアは、シーメンス社製産業用PC「SIMATIC IPC」にインストールし、顧客のニーズに応じてキヤノン製のネットワークカメラや新製品の「N10-W02」と組み合わせることで、さまざまなFAソリューションを構築できる。

「Monitoring Edition」は、マイルストーンシステムズ社のビデオ管理ソフトウエア「XProtect」にPLCとの通信ができる機能を搭載。ネットワークカメラで撮影された問題発生時の映像を切り出して外付けHDDなどに自動録画でき、見たい映像を容易に抽出可能で、生産設備の早期復旧に貢献する。

「Vision Edition」は、ネットワークカメラや「N10-W02」と画像処理技術を組み合わせ、バーコードの読み取り作業や、資材配置の点検などを可能にするほか、デンソーウェーブ製の小型アームロボット「COBOTTA」と「N10-W02」を連動させることで、ピック・アンド・プレースの作業を行うこともでき、工場の単純作業の自動化を実現する。

「N10-W02」は、オートフォーカス機能と自動露出機能を搭載した小型産業用カメラで、PoEに対応。レンズ一体型でありながら、外形サイズは91×45×38ミリメートル、重量は約145グラムという小型軽量を実現しており、ロボットをはじめとする機器の上に設置するなど、柔軟な設置が可能となっている。

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