太陽誘電はエルナーからの第3者割当増資を引き受け、子会社化する。エルナーの普通株式7692万4000株を50億6万円で引き受け、同社を子会社にする。払い込み期間は2018年4月3日~4月9日。
太陽誘電は、積層セラミックコンデンサやインダクタ、モバイル通信用デバイス(FBAR/SAW)、回路製品などを中心とした事業展開を行っているが、グローバルに車載関連、産業機器、環境エネルギー市場向けビジネスを加速していくに当たり、製品および販路で強い補完関係が構築できるエルナーとの間で、14年11月に資本業務提携を行い、エルナーの発行株式数の22.30%を有するトップ株主になっていた。
エルナーはコンデンサ事業とプリント回路事業が中心で、コンデンサ事業は、安定した収益を継続的に計上しているが、プリント回路事業は、価格競争の激化、原材料価格の上昇や、海外工場における生産設備のトラブルなどから、営業赤字が継続しており、抜本的な収益改善が喫緊の課題となっていた。
太陽誘電は中長期的にさらなる強固な連携を推進するために第3者割当増資を引き受けたもので、払い込み終了後は、エルナーの発行株式数の63.78%を有することになる。