横河計測(東京都武蔵野市)は、分散分光方式の光スペクトラムアナライザの新ラインアップとして、1200ナノメートルから1650ナノメートルの光通信波長帯に対応した、生産ライン向けの光スペクトラムアナライザ「AQ6360」を開発、3月6日から発売した。価格は230万円~、販売目標は2018年度150台、19年度250台。
新製品は、光通信用半導体レーザや光トランシーバ生産時の試験・検査に求められる性能に特化し、既存の高性能機種より価格を約3割低減。
入力部内部に光ファイバを使用しない同社独自のフリースペース構造を採用することで、シングルモードファイバ、マルチモードファイバのいずれからも光信号を入力することができ、光ファイバの種類に依存しない安定した測定が可能となっている。
高速な測定が可能で、現行製品である「AQ6370D」の約2倍のスピードでの測定を実現。
幅426ミリメートル×奥行459ミリメートル×高さ177ミリメートル、重量約15.5キロの小型化に成功。既存製品より高さ、重さともに約2割低減している。
主な仕様は次のとおり。
▽波長分解能=0.1~2ナノメートル▽測定感度=プラス20~マイナス80dBm▽ダイナミックレンジ:55dB。