岩崎通信機は、機器の簡単な導入と安定稼働を実現するZ-Wave Security 2(S2)対応IoTゲートウェイ「Smart-BRIDGE-C3(3G対応モデル:SIMフリー)」および「同CL(有線LAN対応モデル)」を開発し、IoTサービス事業者向けに2月28日から発売した。販売計画は年間3万台。
簡単導入、安定稼働を実現
Z-Waveは、北米や欧州で普及しているIoT無線規格で、低消費電力、長時間運用を要するセンサーネットワークに適している。
新製品は、従来Z-Waveで用いられていた方式に比べ、安全性に優れたコマンドクラスS2に日本で初めて対応。また、USBホストポートによりZ-Wave以外の有線/無線センサー収容においてカスタマイズが可能となっている。
同社では、設置環境における無線状態の確認が可能な工事ツール、および設置後のセンサーやIoTゲートウェイの状況を確認するための遠隔保守サービスの提供(6月開始予定)により、設置時の簡単な導入と運用時の安定稼働を実現。IoTサービス事業を開始する事業者の課題を解決し、運用におけるトータルコストの削減に貢献する。
さらに、ゲートウェイの発売に合わせて、ゲートウェイと接続検証を行ったマルチセンサー(人感、明るさ、温度、湿度)とドア開閉センサーも発売している。
同社はIoT無線センサプラットフォーム「Smart-REACHシリーズ」で、Z-Waveを使ったゲートウェイをLED照明調光システムやHEMS向けに販売しており、すでに累計5万台以上を出荷。強みである電波の到達距離、製品の品質を保ちつつ、同製品の開発販売で培ったノウハウを生かし、セキュリティが強化されたS2に対応することで無線通信の安全性を向上したとしている。