岩崎通信機は、ロゴスキーコイル電流プローブ「SS-600シリーズ」として、小径φ1ミリタイプ3機種と、広帯域100MHzタイプの3機種を発売する。
小径φ1ミリタイプは、電流センサ部のコイル線径として初のφ1ミリを実現。最新のパワーデバイス用パッケージとして主流となっている面実装パッケージのリード部分での電流測定も可能とした。測定周波数帯域は最大30MHz。電流センサ部の使用温度範囲はマイナス40℃~プラス125℃。
広帯域100MHzタイプは、従来カレントトランスでしか実現できなかった高周波領域の電流測定が可能。センサ部の磁気飽和がないロゴスキーコイル方式の特長を生かし、SiCやGaNなどの高周波化された最新パワーデバイスの電流測定に最適となっている。測定周波数帯域は最大100MHz。電流センサ部は貫通型で、外径24ミリ、内径14ミリ、厚さ5.8ミリの薄型となっている。
いずれの機種も測定ピーク電流は、120A、300A、600Aの3種類を用意。小径φ1ミリタイプは価格が31万円で年間140台、広帯域100MHzタイプは価格が53万9000円で年間120台の販売を目標。