横河電機は、創薬や生物学の研究において撮影した顕微鏡画像を一元管理し、容易に検索や分類を行えるハイコンテントデータ管理システム「CellLibrarian(セルライブラリアン)」を開発、3月1日から発売した。価格は1年目820万円/年、2年目以降130万円/年(いずれも10ユーザー用ライセンスの場合)、販売目標は年間10ライセンス。
新製品は、同社のハイスループット細胞機能探索システム「CellVoyager(セルボイジャー)」用の画像データ管理システムで、画像をデータサーバーにインポートして保存し、インターネットを介して、複数のユーザーで共有、検索、閲覧することができる。
画像の色や輝度の調整も可能で、画像調整設定をグループ内で共有できる。また、データサーバーはユーザーの社内に設置し、データへのアクセスは登録者のみに制限できる。
画像データには、実験の内容、検査した薬物の種類、濃度、撮影した条件などの付随情報のほか、タグ、コメント、ファイルなどを付加することも可能。これにより、画像の検索、分類をより効率的に行うことができる。
さらに、「CellVoyager」用の画像解析ソフトウエア「CellPathfinder」を用いて、データベースに保存した画像データの解析を実行することが可能。HCAで一般的な蛍光染色した細胞の顕微鏡画像はもとより、非染色細胞を撮影した明視野顕微鏡による画像を可視化できるうえ、機械学習によるパターン認識機能により、可視化した画像を解析して細胞増殖の経時変化等を正確に把握できる。
主な市場は、医薬品メーカの研究部門、創薬研究機関、生物学・医学の基礎研究機関など。