新川は、パイオニアの子会社、パイオニアFA(埼玉県坂戸市)の全株を取得し、2018年6月1日付で子会社にする。取得価格は21億3000万円。
パイオニアFAは、パイオニア生産技術センターをルーツに、30年間に及ぶFAの経験をもとに、スマートフォンや自動車用の電子部品の実装機や検査装置、生産技術のソリューションを提供し、水晶デバイスやカメラモジュール用製造装置で市場をリードしている。
新川は、半導体製造装置の開発・製造・販売を主に、微細化・高精度化・低コスト化で多様化する半導体パッケージへの要求によりタイムリーに対応すべく、パイオニアFAが持つ高い技術力と柔軟性、生産ラインでのトータルソリューション提供力に、同社の持つ半導体ボンディング分野での高速・高精度の実装技術力を共に活用することで、半導体ボンディングの前後の工程を一貫したソリューション提供や、電子部品分野の実装技術の競争力をより高めることが相互に可能になると考え、買収するもの。
また、両社の顧客基盤や生産能力を相互に利用することも予定しており、パイオニアFAの海外展開に、同社グループの直接販売ネットワークを活用することや、同社グループが所有する低コスト構造の海外工場を活用することで、特にアジア市場におけるシェア拡大と新たなビジネスチャンスの創出を行えるとみている。
パイオニアFAは、従業員数120人。17年3月期の売上高は39億8800万円、経常利益2億3800万円。