安川電機は、製造・産業用ロボット向けのAIソリューション開発などを手掛ける新会社「エイアイキューブ(AI³)」(東京都中央区、河野寿之代表取締役社長)を3月1日付で設立した。また新会社は、人工知能(AI)のアルゴリズム開発やコンサルティングを手掛けるAIベンチャー企業のクロスコンパス(東京都千代田区)と、AIソリューション開発の加速を目的に戦略的提携を行う。
新会社は、安川電機のサーボ・インバータ、ロボットを中心とした製品を介して、ものづくりの現場で発生するビッグデータを収集できる強みを生かし、これらのビッグデータを活用するAI技術の開発を促進。ものづくりの現場において顧客が抱えるさまざまな課題の解決に向け、AI技術を活用した新たなAIソリューションを提供することを目指す。
特に、外観検査向けの画像処理、故障予知向けの時系列解析、さらにタクトタイム短縮のための最適化といった生産効率化に直結するソリューション開発に注力していく。
安川電機は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げる「新たな産業自動化革命の実現」に向け、新しいソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を発表した2017年10月からクロスコンパスと資本提携を行っており、今後は技術協力のほか、業務委託などを含めた連携を強化し、同社が強みをもつ製造業における異常検知をはじめとした各種ソリューションの開発を進めていく。