イグス(東京都墨田区)は、⾦属製からの置換として高性能樹脂「イグリデュールJ」製の球面ボール「イグボールJEM」をラインアップに追加した。
「イグリデュール」は、同社が独自に開発した樹脂ベアリング、またはその材質そのもののことで、30年の研究を重ねて最適化された樹脂は、無潤滑・軽量・精密・長寿命などさまざまな利点を備えており、多くの部品において金属ブッシュに置き換えての使用が可能となっている。
イグリデュールJを用いた新製品は、他のイグリデュール材質と同様、潤滑剤不要・メンテナンスフリーで使用でき、「イグボール」球面ベアリングは既存の⾦属製ピローブロックに直接組み込み可能。潤滑剤を使用しないことで汚れや不純物がベアリングに固着せず、保守のためのダウンタイムを回避できる。
吸湿性が非常に低いため屋外での使用が可能。さらに、耐薬品性も備えており、農業技術など化学的要件の厳しい用途にも適している。
サイズは現在6種類が用意されているが、要望により、他のイグリデュール製の球面ボールも提供可能。加えて、通常の射出成形による製品のほかに、ユーザー指定のイグリデュール材質で丸棒からの機械加工の球面ボールの発注にも対応する。