ミマキエンジニアリングは、IoTで実現する“つながるデジタルプリンティング”の第一弾として、周辺機器との通信で使用する独自の「MDLコマンド」と「Mimaki Job Controller」をこのほど発表した。
「MDLコマンド」は、ユーザーの生産システムや周辺機器による同社のプリンタ制御を可能にするもので、印刷媒体(ワーク)をセットするテーブルの位置や高さ、プリント開始などの動作を制御できる。また、プリンタのインク残量やエラー情報等を取得できる。
「Mimaki Job Controller」は、ワークに合わせたプリントデータと出力条件を自動でプリンタに送信するソフトウエア。例えば、ベルトコンベアでワークが運ばれている生産ラインに対応プリンタとロボットを一緒に組み込んだ場合、ロボットがベルトコンベアから流れてくるワークをプリンタに配置。配置が完了したらプリントを開始しプリントが終了したらロボットがワークを回収、といった一連の作業を無人化で実現できる。
「MDLコマンド」は、ソフトウエアを開発するためのツールキット「SDK(Software Development Kit)」を使用することで最適なシステムの構築が可能で、SDKは同社のWebサイトで配布している。
同社はインクジェットプリンタがロボットやベルトコンベア、検査装置、各種センサー、前後装置等の周辺機器と相互通信でつながることで、生産ラインへの組み込みや無人でのオンデマンド生産、マスカスタマイゼーションを実現できる“つながるデジタルプリンティング”の開発を行っている。