工場新設・増設情報4月第2週

【日本国内】
▼三和ホールディングス
連結子会社の三和システムウォール(兵庫県尼崎市)は、新たな間仕切生産拠点である大阪工場(同)に移転し、4月から業務を開始した。

新工場では学校間仕切、アルミパーティション、トイレブース等を製造。また、グループ全体における間仕切製品の西日本への供給拠点とすることで、生産・物流の効率化を目指す。

建築面積は5930平方メートル、延べ面積1万1390平方メートル(2階建て)、設備投資額は約25億円。

▼島津製作所
医用機器事業のさらなる成長を目指し、X線TVシステムや一般撮影システムを製造するグループ会社島根島津(島根県出雲市)内に新棟を建設し、物流の整流化や組み立て能力の拡大、設計・試作能力の向上を図る。

新棟の竣工により、生産能力は現在の約1.5倍に拡大。25年に医用機器事業で連結売上高1000億円を目指す。

延床面積は約6300平方メートル(鉄骨造3階建て)、設備投資総額は約17億4000万円。

着工は18年7月、竣工は19年2月の予定。

【海外】
▼三井化学
米国の製造拠点であるAdvanced Compo sitesにオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」の生産設備を新設する。

ミラストマーは軟質樹脂の中でも密度が低く、軽いうえ、成形加工性に優れるという特長があり、塩化ビニルや加硫ゴムの代替材料として自動車部品のほか建材ガスケット、歯ブラシ・ゴルフグリップなど数多くの用途で使用されている。今後も自動車の内装表皮、ウェザーストリップ、エアバッグ・カバー、ステアリング・ブーツといった用途を中心に、世界的にさらなる需要が見込まれており、特に北米では自動車の内装表皮用途の需要拡大が期待される。

新設備能力は年間6000トン /1ライン、着工は19年1月、営業運転開始は同年10月の予定。

▼THK
インド市場における急速な需要の拡大と今後の産業界全体の成長性を考慮し、同社初のLMガイド(Linear Motion Guide)の生産拠点としてインドの連結子会社THK Indiaが新工場を建設する。

敷地面積は20万5000平方メートル、延床面積は3万4000平方メートル、投資金額は第一期30億インドルピー、第二期50億インドルピー(計80億インドルピー/5年間)。

着工は18年8月、生産開始は20年1月の予定。

▼シチズン時計
子会社であるシチズンマシナリー(長野県北佐久郡)は、フィリピンにある工作機械の製造拠点CITIZEN MACHINERY Philippinesの自動旋盤組立工場を拡張する。

今回の拡張により、生産能力が現状の月産40台から80台と倍増となり、低・中価格機の供給能力が増強される。また、現在、グローバル市場では自動車・医療機器、アセアン地域では電気・精密機器、新興国では建設・住設関連などの活動が旺盛で、これらの分野についても引合・受注が拡大しており、こうした需要にも対応していく。

増床面積は3744平方メートル(増床後総延床面積は1万8760平方メートル)、投資総額は約5億円。

竣工は18年12月、稼働開始は19年1月の予定。

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