安川電機は、北九州市に基礎研究から量産試作までの一貫した研究開発拠点「安川テクノロジーセンタ」(仮称)を新設する。
2018年12月に着工し、20年6月に開所を予定している。投資額は、建物建設、設備などで約100億円。
建物は、建築面積は約1万1000平方メートル、延床面積は約2万6000平方メートル(3階建て)。
新開発拠点は、労働力の不足や多様化するものづくりの変化を背景に、生産設備や機械の高度化・自動化がグローバルで急速に進み、変化する市場ニーズへの対応力をより一層強化するためで、グループの開発・生産技術の機能を新施設に集約する。
同社の開発体制は、製品開発は入間、行橋、黒崎などの事業所内で行い、基礎研究は小倉で行っている。
新開発拠点は、小倉の機能とも一体化し約400~500人体制を計画している。
同社は長期経営計画「2025年ビジョン」の「新たな産業自動化革命の実現」に向けた新しいソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を17年10月に発表。グローバルで高い競争力を持つロボット・サーボ・インバータを進化させ、顧客が課題としているものづくり現場の改善を、同コンセプトを通じて進めている。
なお、同社の海外での開発拠点は、中国、ドイツ、米国にある。