日本能率協会は、2018年度新入社員の意識調査の実施結果を発表した。今年の新入社員が考える5年後の日本は、新ビジネスが生まれて競争力が高まるとポジティブに捉えており、新しい挑戦に努力し、やりがいや成長を求める姿が明らかになった。
調査は、同会の新入社員向けセミナー参加者を対象に行われ、製造業155人、非製造業197人の合計352人から回答を得た。
AIやロボットなどデジタル革命が進むなか、5年後の日本のビジネス環境はどうなっているかという設問では、47%が「新しいビジネスが次々と生まれ、日本の競争力が高まると思う」と回答。「現在のビジネスが通用しなくなり、競争力が低下する」の27%を大きく上回った。
働きたい職場についての設問では、年齢や経験に関係ない「実力成果主義」が19%、「どちらかというと実力成果主義」が46%となり、全体で6割を超えた。働く目的では、「やりがいや充実感を得る」が40%、「能力を高める」が33%だった。
理想的な上司や先輩像を聞く設問では、「部下の意見や要望を聞いてくれる」と「仕事について丁寧な指導をする」が33%で並び、「部下の意見や要望に対して動いてくれる」が29%だった。仕事に対する不安については、「上司・同僚との人間関係」が39%、「仕事の対する能力やスキル」「ビジネスマナーや常識」が36%となった。