医療機器の設計・製造に関する展示会「Medtec Japan」と医薬品開発のための国際展示会「CPhI Japan」など12の展示会を合わせた日本最大級のライフサイエンスの総合展「JAPAN LIFE SCIENCE WEEK(ジャパンライフサイエンスウィーク)」が4月18日(水)~20日(金)の3日間、東京ビッグサイト東展示棟6ホールを使って開催される。国内外から1319社が出展する。
Medtecに制御機器メーカー6社出展
医療機器の製造・設計に関するアジア最大級の展示会「Medtec Japan」を中心に、関連展示が一体となった東4~6ホールには、急速に進む高齢化社会やICT社会での医療機器や介護ロボットなどが集結する。出展社数は560社。政府も積極的に施策を推進し、産業としても成長分野として年々期待が高まっている。また、出展社と来場者が活発に情報交換や商談ができることでも評価されており、医療機器メーカーや医療産業に参入予定の企業にとって、最も重要な展示会として位置付けられている。
中でも日本電気制御機器工業会(NECA)では、次世代事業領域への拡大への取り組みのひとつとして、「医療機器分野」の市場開拓を会員企業といっしょに進め、医療機器関連の展示会に共同で出展してきた。Medtec Japanは17年に続く2回目の共同出展となる。
今回NECAとして共同で出展するのは、アズビル、オータックス、国際電業、富士通コンポーネント、本多通信工業の5社のほか、NECA会員企業としてNKKスイッチズが単独で出展している。NECAでは、医療機器分野における電気制御機器事業の拡大に向けた可能性を探るべく、展示会を通じて継続して検証していく方針だ。
また、医療機器分野は地方自治体も注目しており、今年は全国21地域から23の団体が出展している。
「Electro Med Japan」は、医療用電子機器の設計・製造を行うための半導体/ICセンサー、プロセッサー、レーザー技術などあらゆる製品や技術が集合する。
「Smart Health Japan」は、モバイルヘルスケアやインターネットを介した患者見守り、診断スクリーニング領域の最新技術を紹介。
「Test Kit Japan」は、血液検査、花粉症検査、アレルギー検査、がん検査、遺伝子検査、試薬など、さまざまな検査キットの製造・開発技術、材料などがそろう専門展。
「Care・Welfare Robot&Device Expo」は、介護支援や自立支援を行う介護・福祉ロボットや機器、コミュニケーション/セキュリティー型ロボット、義肢装具などの製造・開発技術などの展示会となっている。
「Health Care IT」は、デジタルヘルス、IT創薬、AI、IoTなどがキーワードとなったヘルスケアとITイベントの展示会。90社が最新技術を披露する。
「FINE CHEMICALS JAPAN」には119社が出展する。国内外の化学素材・材料が一堂に集結する同展は今回2回目の開催。
400を超えるセミナー連日開催
「CPhI Japan」は、医薬品研究・開発・製造のための5つの国際展示会で構成。
原薬・中間体、添加剤など医薬品原料の展示会となる「CPhI Japan」、製薬業界にフォーカスした医薬品受託サービスエキスポの「ICSE Japan」、医薬品の研究・開発・製造のための機器・装置に特化した「P-MEC Japan」、バイオ医薬品の研究開発から製造をサポートする展示会「BioPh Japan」、医薬品のDDS(ドラッグデリバリーシステム)と医薬品包装の最新技術とサービスが集まる「InnoPack Japan」となっている。高齢化などによる医療費上昇に伴う薬価の抑制、ジェネリック医薬品の利用促進、AGの台頭など、製薬業界を取り巻く環境は早いスピードで日々進化しているが、同展示会は最新の製薬業界を知る絶好の場となっている。
期間中は「JAPAN LIFE SCIENCE WEEK」特別セミナーを開催。ウーマンズの阿部エリナ代表による、女性市場へアプローチするヘルスケア業界のためのマーケティング講座など6セッションを予定。基調講演は、厚生労働省の山本史課長による「最近の薬事規制の動向」、帝京平成大学の白神誠教授による「平成30年度の薬価制度改革と費用対効果評価の導入」など。特別講演は、「ジェネリック医薬品の新たなロードマップ」や「創薬現場におけるAI、ビッグデータ活用事例」など10セッション。このほか、それぞれの業界分野に特化したセミナーやプレゼンテーションが400以上開催される。一部を除きほとんどのプログラムが無料のため、業界の最新動向や事例に触れるチャンス。事前登録制。