横河電機は、プラントで使用されている大量の監視制御用機器や製造装置の情報を集中管理する、統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM(Plant Resource Manager) R4.01」を開発し、4月12日から発売した。価格は200万円〜、販売目標は2018年度300システム。
新製品は、現行製品「PRM R3.31」の機能を大幅に強化。プラントにある機器全体の情報を統計的に把握し、迅速で最適な保全作業を可能にする。
今回追加された「フィールドアセットKPIレポート機能」は、稼働時間に対して、機器がアラームやイベントの発生を伴わずに正常に稼働していた時間的割合(ODE)、機器が「PRM」と正常に通信していた時間的割合(TA)、および機器がアラームやイベントを伴わずに正常に稼働し、かつ「PRM」と正常に通信していた時間的割合(PA)の3種類のKPIを「PRM」に集計・表示。従来、個別に把握していた機器の稼働状態をKPIで統計的に把握できる。
また、機器のパラメータを設定する機能として、「パラメータ テンプレート機能」を追加。テンプレートにパラメータを設定し、これを機器にダウンロードすることで、同じパラメータの複数の機器を効率的に設定することができるうえ、故障した機器を交換する場合、既存の機器のテンプレートを活用したり、テンプレートを事前に準備したりすることで、設置後のパラメータ設定に時間をかけることなく、迅速に機器を立ち上げることができる。