パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(以下パナソニック)は、アスター(秋田県横手市)と次世代産業用モータの共同開発を開始した。
アスターは従来の丸線を利用したコイルに比べ、大幅に巻線密度を向上できる独自の高密度成形コイル技術を開発。一方、パナソニックは産業用モータとして業界最小のサーボモータを量産しており、高いモータ設計技術を有している。
成形コイルは板状の導体を積層してコイルを構成するためコイルごとの自由な形状設計が可能で、最適に設計された成形コイルでは、30%の抵抗値低減、20%の高放熱化を図ることができる。
パナソニックでは、この成形コイル技術と同社の保有するモータの小型、高効率技術を融合させることで、同社現行品比で体積20%減の小型化と、損失10%減の高効率化を目指す。
アスターは従来の1・5倍の高密度化を実現するとともに放熱性にも優れた「アスターコイル」の実用化を評価され、電子情報技術産業協会(JEITA)主催の「第3回JEITAベンチャー賞(2018年)」を受賞している。