4月23日から27日、ドイツ・ハノーバーで世界最大級の産業展示会ハノーバーメッセが行われ、5日間で約21万人が来場した。「Integrated Industry~Connect&Collaborate~(産業の統合~つながりと協調~)」をテーマとし、インダストリー4.0、人と機械の協働の展示が多く見られた。
年に一度の産業の祭典として、世界中から最先端の製品と技術が集まり、それを求めて多くの人が来場した。
今年の出展社は5000を超え、その60%がドイツ国外からで、75カ国に及んだ。日本からは、日本能率協会ドイツメッセ日本代表部と各社合同ブースとなるジャパンパビリオンのほか、制御機器のエリアにオムロン、ロボット関連エリアに三菱電機と安川電機、川崎重工業、セイコーエプソン、THK、CKD、ITやデジタルファクトリーのエリアに富士通など82社がブースを構えた。またヤマハ発動機、ステージの駿河精機、ロボット向けソフトウエアのリンクウィズなどが初出展した。
来場者は21万人のうち7万人がドイツ国外から。多かったのが中国人とインド人。団体ツアー・個人客ともに姿が目立った。日本人も散見したが、ごくわずか。ある出展者は「これだけ世界中の注目が集まる展示会なのに、日本の存在感がまったく感じられないのが気になった。日本企業は全然出展していないし、大手企業でもブースが小さかったりする。来場者でも日本人の姿はあまり見かけない。ドイツに見にくるだけでも収穫は多いのに」と残念がっていた。
2019年は4月1日から5日の5日間、同会場で行われる。