三菱電機はエッジコンピューティング関連の新製品として、産業用PC「MELIPCシリーズ」3機種、およびソフトウエアプラットフォーム「Edgecross」に対応し、産業用PCで動作するソフトウエア製品群「iQ Edgecross」のデータ分析・診断ソフトウエア「リアルタイムデータアナライザ」と、「データコレクタ」4機種を5月8日から発売した。
「MELIPCシリーズ」のフラッグシップモデル「MI5000」は、VxWorksとWindowsの搭載と、CC-Link IEフィールドネットワークへの対応で、1台で生産情報の処理とリアルタイムで高精度な装置制御を実現。同社汎用シーケンサ「MELSECシリーズ」と同等のIEC/JIS規格に適合しており、生産現場に適した堅牢性・耐環境性を有している。
ミドルレンジモデル「MI2000」は、多彩なシステム拡張により生産現場に最適なIoT化が可能。小型・低コストモデル「MI1000」は、通信機能を持たない既存設備にゲートウェイとして設置することで、生産現場のIoT化を安価に実現する。いずれも価格はオープンで、2018年度合わせて1000台の販売を計画。
一方、「リアルタイムデータアナライザ」は、稼働中のリアルタイム分析・診断を1つのソフトウエアで実現。同社AI技術「Maisart」の類似波形認識技術に加え、MT法や重回帰分析などの統計手法を活用。生産現場の予防保全や品質向上に貢献する。
「データコレクタ」は、CC-Link IEフィールドネットワーク、SLMP、OPC UA、MTConnectに対応する4機種を発売。標準価格は6万円。
なお、「CC-Link IEフィールドネットワークデータコレクタ」は、MELIPC「MI5000」にプリインストールして販売。今後、ソフトウエア単独での販売も予定している。