三菱電機の2018年3月期連結決算は、売上高が4兆4311億円(前年度比5%増)、営業利益3186億円(同18%増)、当期純利益2718億円(同29%増)となり、売り上げ、利益とも過去最高を更新し、増収増益となった。営業利益率は0.8ポイント上昇し、7.2%となった。
産業メカトロニクス部門は、FAシステム事業が韓国での有機EL関連や中国のスマホ、電気自動車関連の設備投資に加え、国内の機械メーカーによる輸出が堅調に推移したことなどから、売上高1兆4449億円(同10%増)、営業利益1908億円(同36%増)となり、売上高、営業利益とも過去最高となった。特に、FAの4分の1が中国での売り上げが占めている。
産業メカトロニクスの19年3月期は、売上高1兆4500億円と横ばい、営業利益は1840億円と2%減を見込む。
また、全社では売上高4兆5000億円(前年度比1%増)、営業利益3150億円(同4%減)、純利益3450億円(同2%減)も見通しであるが、為替影響を見込んでいることから、前年度の為替条件では、売り上げで3%、営業利益で6%の増加となる。