横河電機「デジタル指示警報計」ネットワーク機能追加 最大8センサに接続表示

横河電機は、調節計「UTAdvanced(ユーティーアドバンスト)シリーズ」のデジタル指示警報計「UM33A」に新たなネットワーク機能を追加し、5月7日から発売した。価格は7万2000円から。販売目標は2018年度1万4000台、20年度1万6000台。

「UM33A」は、センサが測定した温度、圧力、流量などをデジタル信号に変換して表示する指示機能と、データが一定の値を超えると警報信号を出力する機能を持つデジタル指示警報計。

今回、通信プロトコルModbus/RTUのマスター機能とデータモニタ機能を追加。1台に最大8個のセンサを接続して切り替えて表示できるため、現場でまとめて監視するための監視盤やタッチパネル、これらに関するエンジニアリングが不要となり、初期導入コストを低減できる。また、センサ、PLC、タッチパネルなどで構成される既設システムにも容易に導入できる。

さらに、アナログ信号によるデータ伝送だったセンサとの通信が、今回の機能強化によりデジタル通信も可能となったことで、通信できる情報量が飛躍的に増大。プロセス量だけではなく機器や設備の状態をオンラインで監視できるようになるため、保全業務の効率向上に貢献する。

調節計「UTAdvanced」シリーズは、プラントの工業炉など熱処理を行う各種産業用装置に組み込まれ、各種センサと接続して温度、圧力、流量や装置の運転状況などを表示、制御する機器群。プログラミング言語としてエンジニアの認知度が高いラダー言語によるシーケンス制御機能を標準搭載している。

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