オムロンは、7種類の環境情報(加速度、VOCガス、温度、湿度、気圧、照度、音圧)を取得できるセンシング機能を小型パッケージに集約した「USB型環境センサー」を7月から発売する。
新製品はMEMSデバイス技術を駆使し、7種類のセンシング機能を29.1×14.9×7.0ミリメートルのパッケージに搭載した複合型センシングコンポーネント。小型のUSBタイプのためルータやゲートウェイ等の機器に組み込みやすく、センサー本体のBluetooth Low Energy技術によるビーコン通信や機器側のネットワークを介して、クラウドサーバー等にさまざまな環境情報をリアルタイムに収集できる。
収集した加速度データを元に、同社独自の感震アルゴリズムにより地震の大きさを表す震度階級とも相関性の高いSI値を算出して地震を検知したり、ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因となるVOCガスの早期検知により健康被害を防止したりするなど、幅広い用途が考えられる。
同社は2016年7月に電池駆動タイプで持ち運びが可能な「環境センサー」を発売。USB接続により電池が不要なタイプをシリーズに追加することで、地震発生時に機器への電源供給を瞬時に蓄電池に切り替えたり、宿泊施設でたばこなどの臭いを検知して空調を調節したりするといった、さまざまな用途における新たなIoTソリューションやサービスの創出に貢献していく。