イマジオム(茨城県日立市)は、生産ラインや製造機械で発生するトラブルの原因を究明するためのカメラシステム「TargetWatcher(ターゲット・ウォッチャー)」に、新たに「トリガ連動機能」を追加し、5月7日から発売した。
「TargetWatcher」は、生産ラインや製造機械でごくたまに発生するトラブルの原因を究明し、再発を防止する目的で開発されたカメラシステム。ドライブレコーダのようにトラブルの時だけ映像を残す「トリガ撮影」、時間をさかのぼって映像を残す「遡及記録」、速い動きを鮮明に記録する「高速撮影」、複数の視点から撮影して死角をなくす「多カメラ撮影」といった機能・特徴を併せ持つ。
トリガ連動機能はカメラが写す映像を記録するための「トリガ」を、あるシステムから別のシステムに伝達する機能。これまでは本体となるパソコンの機能・性能やカメラとパソコンの接続距離などが制約となり、1台に接続できるカメラの台数が限られていたが、この機能を使用することで、2台以上のシステムを連動させて接続可能なカメラの台数を無制限に増やすことができる。
これにより、10台以上の高速カメラを使った同時撮影も可能になるため、高速かつ長大な生産ラインで発生するトラブルの解決に威力を発揮するほか、多方向からの同時撮影ができるハイスピードカメラとして、研究開発の分野にも幅広い用途が見込める。