東京都電機卸商業協同組合(TEP、藤木正則理事長)は、第69回通常総会を全国家電会館で5月9日開催した。
総会に125社の組合員のうち委任状も含め80社が出席した。総会は藤木理事長を議長に選出して進められ、2017(平成29)年度事業報告、および決算報告、18(平成30)年度事業計画、および収支予算などを審議・承認した。
総会の冒頭、藤木理事長は「TEPも来年創立70周年を迎える。戦後の混乱期である1949年に、鉄道のガード下で進駐軍の払い下げ部品などの販売が秋葉原の原点であるが、その頃諸先輩がどんな思いで組合を作られたのかを、忘れずにこれからも活動していきたい。TEPも内部、外部でコラボしながら会員間の連携した取り組みが進んでいる。1社ではできないことも、100社以上が団結することで進められることもある」とあいさつした。
総会では、屋宮芳高副理事長が17年度市況・事業概況および教育情報委員会活動を、流通近代化委員会活動を川鍋季明委員長が、組織委員会活動を花岡克己委員長が、労務委員会活動を中村孝夫委員長が、青年部会活動を市村康徳担当理事がそれぞれ報告した。さらに鳥居和久会計理事が会計報告を、伊佐野勝利監事が監査報告を行った。
続いて、18年度活動計画と振興対策事業を川鍋季明副理事長が説明したほか、教育、組織、労務、青年の各委員会・部会の活動計画と収支予算が示された。
18年度の活動計画では、「電子機器トータルソリューション展」への出展、組合設立70周年記念事業としてホームページのリニューアル、「TEP活用ガイド」の積極活用などが示された。
また、理事・監事の改選も行われ、正副理事長、委員長などを再任したほか、新理事にメトロ電気藤巻宏直社長と浜田電機浜田健太郎社長、新監事に千代田電子機器三宅敬二取締役相談役を選出した。
総会終了後、永年勤続表彰として、勤続30年以上7社11人、20年以上12社40人、10年以上10社59人の計110人に、表彰状と記念品が藤木理事長から授与された。
来賓としてあいさつした全国電子部品流通連合会岡本宏理事長は「世界の政治経済が変動する中、国内ではIoTやビッグデータの活用拡大、オリンピック関連需要に電子・電気部品の需要が期待されている。TEPのさらなる活発な活動を期待したい」と述べた。